欧州スーパーリーグ

賛否両論!欧州スーパーリーグを徹底解説

2021年4月18日、12のビッグクラブの合意の下での創設決定が発表され大きな話題を生んだ欧州スーパーリーグ(以下欧州SL)。

後に9クラブが脱退を表明し、このドリームリーグはフロレンティーノ・ペレス会長の文字とおり夢のままで終わりかけている。

そもそもスーパーリーグとは何なのか?
開催する意図は何なのか?

リーグ創設までが急過ぎて、サッカーファンの周知するところでは無いだろう。

そこで本記事ではペレス会長の野望であった欧州SLについて徹底解説していこう!

 

本記事のテーマ

    まさにドリームリーグ?
    ファンが夢見た欧州SLを徹底解説

 

この記事はこんな疑問を持つ人にオススメ!

  • 欧州SLってどんな大会?
  • 欧州CLとの違いは何?
  • なぜ多くのクラブが脱退したの?

リーグ概要

    創立年(予定)     : 2021年
    参加クラブ数(予定)  : 20チーム
    創設者          : フロレンティーノ・ペレス
    賞金総額        : 約1.2兆円
    出資企業(予定)    : JPモルガン

 

欧州SLのフォーマット

スーパーリーグのフォーマットは20チーム制のリーグ戦となっている。
15クラブが降格のない常任クラブ扱いとなり、残りの5クラブは各国リーグの成績に応じて入れ替え制での参戦となる。

リーグは参加する20チームを10チームずつの2つのリーグに分けホーム&アウェイの総当りを行う。
その後決勝トーナメント形式で真のNo.1を決める試合を行っていく。

リーグ発表当初は開催に関してもできるだけ早く開催したいという旨の発表をしており、早ければ2021年8月には開催する意向だった。
※既に停止を発表

在は複数クラブの脱退もあり、リーグ設立は現実的では無いだろう。

 

欧州SLの賞金総額が凄い!

欧州SLの賞金総額は約1.2兆円であることが発表されている。

欧州CLの賞金総額およそ約3000億円と言われているので、欧州SLはCLのおよそ4倍の賞金総額になる。

既にJPモルガンが約6000億もの大金を出資することで合意しており、残りを半分を他のスポンサーや放送権などので獲得する予定だ。

 

欧州SLの創設者が凄い!

フォーマットや賞金総額もさることながら、創立者も錚々たるメンバーが揃っている。

会長はレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長

 

副会長はユベントスのアンドレア・アニェッリ会長

そしてマンチェスター・ユナイテッドのジョエル・グレイザー

まさにサッカー界を代表する3会長が欧州SLの中心人物として立ち上げに関わっている。

 

欧州SLと欧州CLの比較

続いては欧州SLとCLの比較を行っていく。

欧州SL欧州CL
運営EUROPEAN SUPER LEAGUE COMPANYUEFA
創立年2021年(現在は停止)1955年
会長フロレンティーノ・ペレスアレクサンデル・チェフェリン
参加クラブ数20クラブ32クラブ
賞金総額約1.2兆円約3000億円
最低試合数18試合6試合
出場権固定15クラブ+成績上位5クラブ各国リーグ上位クラブのみ

比較してみると違いは一目瞭然だ。

参加クラブ数は欧州CLが32クラブに対し欧州SLは20クラブに減っている。

また欧州CLは4チーム毎に分かれたグループリーグを経て、各グループ上位クラブで決勝トーナメント戦を行う方式を採用してる。

これに対し欧州SLは20クラブを10クラブ毎の2つのリーグにわけH&Aでリーグ戦を実施。その後各グループの上位クラブのみでトーナメントを行う方式を採用している。

そのため、たとえグループステージで敗退となったとしても最低18試合は確保される計算となる。

最高レベルの試合が18試合約束されるのはクラブとしても大きいだろう。

出場権に対しても大きな違いがある。

欧州CLは各国リーグの上位クラブのみに出場権が与えられる
そのため欧州CLへの出場可否はリーグ終盤までわからない。

この先行きの不透明感はクラブの経営にも直結する問題だろう。

一方欧州SLは創立クラブである15クラブには毎年出場権を付与。
残りの5枠に対し各国リーグの上位クラブが出場権獲得のために闘う形だ。

限定的ではあるものの、15クラブには毎年安定した試合数と報酬が与えられるため経営者としても先を見越し投資をしやすくなるというメリットがある。

 

欧州SLの目的は?

欧州SL設立にあたりフロレンティーノ・ペレス会長は以下の目的を口にしている。

  1. 長期的に持続できるモデルの実現
  2. 毎週夢のカードを実現
  3. 過密日程の緩和

 

1.長期的に持続できるモデルの実現

わかりやすく言えば、各クラブの収入を安定化させることが目的の一つだ。

先述の通り欧州CLはリーグ終盤まで出場権が与えられるかわからない。
その上、たとえ出場出来ても早々に敗退してしまえばクラブの収入は大幅に減少してしまう。

このようにクラブの収入が安定しなければ、翌シーズンの見通しを立てるのも難しいだろう。

CL出場における収入が多きがゆえに、ビッククラブが頭を悩ませるポイントの一つだ。

また昨今コロナウイルスが猛威を振るう中で、サッカークラブの収入も減少してしまった。

新しい選手を獲得できないだけでなく選手への給与を支払う事が難しく、財源確保のため泣く泣く既存戦力を手放すクラブも多い

サッカーとは直接関係の無いように見える財政面が、サッカー界発展の障害になってしまっている。

こうした中で、クラブに毎年安定した収入を与える目的で欧州SLは設立された。

固定15クラブという限定ではあるものの、毎年欧州SLへの出場権が与えられる。

これはクラブにとって継続した安定収入であるため、先々の事を考えクラブの強化を実施することが可能となる

長期的に考えるとこの財政面の強化は、サッカー界の発展に大きく貢献することになるだろう。

 

2.毎週夢のカードを実現

これは最早解説の必要も無いだろう。

今まではCLの舞台で年に数回しか見れなかった夢のカードが、欧州SLなら毎週見ることが出来る

まさに各国の上位クラブが一堂に会する夢のリーグだ。

サッカーファンなら誰しもが一度は考えたことがあるのではないだろうか?

そんな子供の頃の夢を実現しようとしているのが外でも無いこの欧州SLだ。

レアル・マドリーとリヴァプールが
バルセロナとユベントスが
インテルとマンチェスター・シティが

各国リーグを代表するビッククラブが、真のNo.1を決めるために毎週ぶつかり合う。

こんな熱い試合を毎年見ることが出来る。

経済面・政治面などを抜きにして考えれば、これほど楽しみなリーグはない。

 

3.過密日程の緩和

詳細な日程に関しては未発表のまま欧州SL自体が一時停止状態になってしまったため実際に過密日程が緩和されるかは謎だ。

試合数が増える増えるため、日程はより過密になることが予想されるがはたして・・・・

 

まとめ 欧州SLはサッカー界の歴史を変えるか?

サッカー界に激震が走った今回の欧州SLの設立。

既に多くのクラブが脱退を表明しており、リーグが実現する可能性は低いだろう。

さらに欧州SLに対しては多くの反対意見も出ている。

特にFIFA・UEFAは欧州SL開催を猛烈に反対しており、リーグ出場クラブに対しFIFA・UEFAが主催する大会への出場停止を検討している。

またクラブ活動だけでなく、ナショナルチーム参加をも不可能とするといった発表まで行った。

そのうえ多くの著名人も大会開催に反対している。

ユナイテッドOBのギャリー・ネビル氏は欧州SLに対し、
「犯罪者、詐欺師」「今までの伝統をぶち壊す行為だ」と痛烈に批判している。

ギャリー氏の言う通り、まさに伝統をぶち壊す革新的な大会。
もしリーグ設立となれば、まさにサッカー界の歴史を変える大事件になる。
賛否両論あるにせよ、開催が実現すれば盛り上げることは間違い無いでしょう。

あなたは賛成ですか?反対ですか?

 

DAZN

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
FOOTBALL LAB

コメント