イングランド8部から最高峰のプレミアリーグまで経験した苦労人。
無名のアマチュアからイングランド代表にまで上り詰めた男のプレースタイルを徹底解説していきます。
本記事のテーマ
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超苦労人!ジェーミー・ヴァーディについて徹底解説!
この記事はこんな疑問を持つ人にオススメ!
- ジェーミー・ヴァーディってどんな選手?
- ジェーミー・ヴァーディのプレースタイルを知りたい
- ジェーミー・ヴァーディの今後は?
ジェーミー・ヴァーディのプロフィール
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生年月日 : 1987年1月11日
出身 : イングランド シェフィールド出身
身長 : 178cm
体重 : 76kg
ポジション : FW
所属 : レスター・シティ
代表歴 : 元イングランド代表
ご存知、奇跡の優勝を果たしたミラクル・レスター優勝メンバーの一人。
当時は岡崎とも高連係をみせ、プレミアの並み居るビッククラブ相手に得点を量産しました。
34歳(執筆当時)となった現在もそのスピードと得点感覚を武器に得点王争いを演じています。
アマチュアからイングランド代表にまで上り詰めたサクセスストーリーも一緒に振り返っていきましょう!
アマチュア時代
シェフィールドで生まれ育ったバーディのサッカー人生は、地元のクラブチームシェフィールド・ウェンズデイ(EFLリーグ1所属:3部相当)で始まる。
しかし背の低さを理由にクラブを放出されると、16歳の時に加入したストックスブリッジ・パーク・スティールズ(ノーザンプレミアフットボールリーグ所属:8部相当)で本格的にキャリアをスタートさせる。
※8部リーグを日本のリーグで単純換算すると、都道府県リーグ2部に相当する。
ヴァーディはこの時のエピソードを振り返り
「大好きなクラブにいられなくなりショックだ。だが最もショックだったのは放出されてすぐに20センチ以上身長が伸びたことだ」
と語っている。
身長や体格を理由にクラブを放出されるのは海外クラブではよくある話です。
またこの頃、聴力に障害を持つ友人を馬鹿にされたことに対し怒り、暴力事件を起こしてしまう。
この事が原因で一時保護観察処分を受ける経験をしている。
その後ハリファクス・タウン(ノーザン・プレミアリーグ所属:7部相当)に移籍すると、クラブの選手間投票による年間最優秀選手に選ばれる活躍を見せる。
その後さらに上のカテゴリーに所属するフリートウッド・タウン(カンファレンス・プレミア所属:実質5部)に移籍。
このクラブでも年間最優秀選手賞を受賞することとなり、クラブとしてもカンファレンス・プレミアのタイトルを獲得することとなった。
この活躍が関係者の目に留まり、アマチュア選手に支払われる移籍金としては史上最高額となる100万ポンドで、当時チャンピオンシップのレスター・シティへ移籍を果たす。
レスター・シティ時代
レスター・シティ一年目はなかなか活躍出来ずに批判の的となった。
その結果ヴァーディは引退を検討するまで追い詰められたが、当時の監督やコーチに説得され続けることを決意。
これを機に覚醒したバーディは翌シーズン攻撃の中心として活躍。
最終的にシーズン16ゴールを記録したヴァーディはクラブの年間最優秀選手に選出された。
チームも好調を維持しその年のチャンピオンシップを独走優勝。
見事1位でプレミアリーグ昇格を決めた。
レスターがプレミアリーグへ昇格すると、2014年8月19日にヴァーディはクラブとの契約を2018年まで延長する。
その後も順調に活躍すると、2015-16シーズンにあの奇跡を起こすことになる。
この年のリーグ戦では開幕から好調だったバーディ。
10月には全試合で得点を上げるなどの活躍を見せ、自身初のプレミアリーグ月間最優秀選手賞を獲得。
11月に入ってもも勢いは衰えず、プレミアリーグ記録となる11試合連続ゴールの大記録を達成。
シーズンを通して24得点を上げ、得手王まであと一歩のところまで上り詰めた。
※得点王は25ゴール上げたハリー・ケイン
チームもトッテナムと最後まで優勝争いを演じ、クラブ創設132年目にして初めてプレミアリーグのタイトルを獲得した。
ヴァーディは惜しくも得点王を逃したものの、PFA年間ベストイレブンとFWA年間最優秀選手賞に選ばれた。
さらにこのシーズンにはイングランド代表への初招集も受けている。
優勝を果たした翌シーズン、優勝メンバーのチームメイトがビッククラブへと移籍していく中でヴァーディはレスターに残留。4年の契約延長が発表された。
当時ヴァーディは
「レスターをホームのように思っている。出ているつもりは無い。」とコメントしている。
レスターに残留したヴァーディはその後もゴールを量産。
2019−20シーズンには23得点を記録し、33歳にして初のプレミアリーグ得点王に輝いている。
33歳にしての得点王はプレミアリーグ最年長記録となった。
ジェーミー・ヴァーディのプレースタイル
ヴァーディは2トップの1角、もしくは1トップを主戦場としています。


そのプレースタイルは典型的なフィニッシャーだ。
足元の技術は決して高くは無くドリブルを行うことはほとんど無い。またフィジカルも強く無いためポストプレーも得意としていない。
ビルドアップに積極的に関わるというわけでも無く、ボールを受けても基本的にシンプルに見方選手へとボールを渡している。
実際に20−21シーズンのレスター・シティでは3番めに多い34試合に出場しているものの、ボールのタッチ数は15位の778回となっている。
ヴァーディに限らずFWの選手はタッチ数が少なくなりがちだが、ヴァーディはその中でも極端にタッチ数が少ないと言っていいだろう。
ゴールもワンタッチゴールが非常に多く、正にストライカーと言った感じだ。
スピードタイプということで、裏抜けだけの脳筋プレイヤーだと勘違いされやすいが、様々なパターンでゴールを狙えるプレイヤーであることも忘れてはならない。
ジェーミー・ヴァーディの特徴
ジェーミー・ヴァーディの特徴
- 相手との駆け引き
- 両足の精度
- 献身的な守備
相手との駆け引き
ヴァーディは非常にスピードがあるため、速さだけに注目されやすいが、実は相手との駆け引きが上手い選手だ。
相手のポジションを的確に把握し、捕まえきれない位置取りをすることで自身のスピードを最大限に生かしている。
また狭いスペースの中でも、駆け引きと一瞬の判断で相手の逆を取りボールを引き出すことが出来る。
しかし裏抜けを得意としているが故に、オフサイドにかかりやすいという特徴もある。
20−21シーズンではプレミアリーグ公式の数字で36回のオフサイドにかかっており、1試合平均は1.05回でダントツの1位。
1試合に1回はオフサイドにかかっている計算になる。
逆に言えば、それだけギリギリの戦いをしており、DFにとっては驚異的な存在と言えるだろう。
When Jamie Vardy tore Manchester City to shreds 🦊🔥pic.twitter.com/iJp0imVkAF
— Goal (@goal) March 31, 2021
両足の精度
ヴァーディは裏抜けからのロケットシュートという印象が強いため、あまり知られていないが、実は逆足でも精度の高いシュートを打つことが出来る選手だ。
利き足である右足はもちろん、左足でもただ打ち込むだけのシュートではなく繊細にコントロールしたシュートを打つことが出来きる。
そのため得点パターンも多く、どんなに研究されても得点を量産出来ているのだ。
献身的な守備
ミラクル・レスターを知る日本のファンには、「守備の岡崎・攻撃のヴァーディ」というイメージを持っている方も多いだろう。
しかし実はヴァーディ自身も岡崎同様にチームのために走れる献身性の高いプレーヤーだ。
チームの為に最後まで守備に走る事が出来るのも、義理堅いヴァーディならではであり、彼がチームメイトやファンから愛されている理由の一つだ。
ジェーミー・ヴァーディ の今後
おそらくヴァーディはこのままレスターで引退するでしょう。
現在34歳(執筆当時)ある彼のプレーを見れるのも多くは無いはずです。
しかし20−21シーズンの活躍を見る限り、あと数年はトップレベルで活躍しそうな勢いだ。
レスターとしても後釜獲得まではヴァーディに頑張ってもらいたいのが本音だろう。
引退までにどれだけゴールを重ねられるのか?
年取ってなおケインと得点王争いを演じるヴァーディの残りのサッカー人生に注目していきたい。
まとめ 8部から這い上がって来た男 ヴァーディ
8部からミラクル・レスターの一員としてプレミアリーグ優勝を果たし、イングランド代表にまで上り詰めたバーディ。
年取ってなお得点王争いを演じる彼のプレースタイルや特徴を解説しました。
過去には保護観察処分を受けるなど素行の悪さを指摘されることもあるが、その実は仲間思い出義理堅いを一面を持っている。
あと数年はプレミアリーグを代表する選手として、他の選手の模範となると思います。
今後もヴァーディの活躍と得点王争いを楽しみたいと思います。
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